かつて 「夏・風・ライダー」 という、とても面白い小説にはまった。
今回読んだのは 「ヒルクライマー」
再度、とても堪能できました。
妻も娘も顧みず、四十歳で出会ったヒルクライムに全てを賭ける男。
マラソンを捨て目標を失い、大学も中退した青年。
そして二人を取り巻く坂馬鹿たち。
彼らは坂の頂点を目指しひたすら登り続ける。
「なぜ坂に登るのか?」それはロード乗りが必ず一度は直面する問いだ。
なぜ重力の法則に逆らい、息も止まるほどの苦しさに耐えなければならないのか。
長い坂を登りつめた果てに、待つものは何なのか。
自転車で山に登る面白さに取り憑かれた作家が自らの体験を元に書き尽くした日本初の本格ヒルクライム小説。
これは坂に魅せられた者たちの魂と肉体の再生の物語だ。
(文庫版の裏表紙にあったあらすじより)
理屈抜きに面白かったです。読んでいるときなぜか心地よい風を感じました。
自らを坂馬鹿と呼びそれが彼らのステイタスであり最高の賛辞であると思いました。
「坂馬鹿」の様に熱中できることには憧れを感じます。
今日は腰の様子を見ながら、ゆるゆる13km。痛みはなく走れました。
心地よい風と空気を求めていきます。