きっかけは、どちらが先か覚えていないが、2つある。
実に29年前の1990年。
明治大学の吉田義人選手をテレビで見た。
彼がボールを持った瞬間、周りの景色がガラッと変わったのを覚えている。
そのプレーにはワクワクさせられっ放しだった。
そして、ユーミンのノーサイド。
歌詞を噛み砕いて聞いてからその歌の虜になった。
それ以来、ラグビーを観戦することが毎週のルーティンになった。
しかも、知れば知るほどその魅力に吸い込まれていった。
その頃のラグビーはトライが4点。ラインアウトのリフティングは反則だった。
毎年ルールが変わる。
ルール以外にも大きく変わった点がある。
元々は多くのチームが、1ヶ所に集まって大会をするという競技ではなかった。
アマチュアリズムを大切にしていた事も挙げられる。
男は出場する以上、最後まで全力で戦う。
従って、その頃は戦略的交代はなかった。
それがプロ化という波が訪れ、ワールドカップという舞台が生まれる事になる。
29年前は、第一回ワールドカップが開催された3年後だ。
ワールドカップの歴史はサッカーよりも遥かに遅い。
日本は体格的不利という理由のもと、ことごとく世界の壁に阻まれてきた。
とても世界と戦える時が来ることなど想像すらできない。そんな感じだった。
歴史は流れ、状況が一変した事件が起きる。
4年前のワールドカップイングランド大会で優勝候補の南アフリカに勝利した「ブライトンの奇跡」である。
日本はその大会で3勝し、「BRAVE BLOSSOMS」=「勇敢な桜戦士」と称えられた。
そんな経緯を経て、日本でワールドカップが開催されることとなる。
どの様なドラマが展開されるのか、今から楽しみだ。
ワクワクの大会期間中を存分に楽しもうと思う。
心地よい風と空気を求めていきます。
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